出雲フィル第12回定期演奏会 シェフ(指揮者)からメッセージ


出雲フィル第12回定期演奏会について、指揮者・中井章徳氏からのメッセージをお届けします!いよいよ半月後に演奏会がせまってきました。

駅伝という「スポーツの秋」の次は「芸術の秋」ということで、オーケストラをぜひお楽しみください♪





演奏会にいこう!  シェフ(指揮者)からメッセージ 〜
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 「秋は家族でコンサート」でおなじみの出雲フィル「プロムナードコンサート」が、今年から「定期演奏会〜名曲プロムナード・シリーズ」にリニューアルしました。今までのプロムナード同様「オープニング」「コンチェルト・シリーズ」「トラベル・アワー」の3つのコーナーで神在月にふさわしい魅力あるオーケストラ作品を紹介していきます。
 まず「オープニング」では、英米国の作品2曲—C.M.シェーンベルク作曲のミュージカル〈ミス・サイゴン〉メドレーと、L.アンダーソン作曲〈フィドル・ファドル〉—を総勢約100名のジュニアオーケストラが演奏します。
 本編第1部「コンチェルト・シリーズ」では、出雲出身のファゴット奏者・木村恵理氏をソリストに迎え、出雲フィルとW.A.モーツァルトの《ファゴット協奏曲》を共演します。当時、チェロやコントラバスと一緒に低音部の伴奏を受け持っていたファゴットをソロ楽器として起用した18歳のモーツァルト。彼の感性、神童の響きやいかに…。
 第2部の「トラベル・アワー」では、これまでのトルコ、フランス、ロシア、ドイツ、ハンガリー、スペインに続いて、今年は音楽のメッカ「イタリア」へ旅します。イタリアといえばオペラ。まずはG.ロッシーニの歌劇〈どろぼうかささぎ〉序曲で軽快に幕開けします。続いては1928年に書かれたO.レスピーギ交響詩〈ローマの祭り〉。〈ローマの噴水〉〈ローマの松〉と併せてローマ三部作と呼ばれる彼の代表作品です。今回は三部作の最後の作品〈ローマの祭り〉から「1. チェルチェンセス」「2. 50年祭」「3. 10月の祭」「4. 主顕祭」の全4曲をオリジナル版フルサイズで演奏します。吹奏楽でよく演奏され知名度も人気も高い作品であるにもかかわらず、特殊楽器が多すぎて楽器と演奏者の調達が難しいことなどからオーケストラで全曲演奏される機会が極めて少ない曲です。
 「オペラからミュージカルへ」「古典から20世紀へ」と流れる今回のプロムナードは、いろいろな意味で大変貴重な、歴史体験が出来るなることでしょう。是非この機会をお見逃しなく!

     (出雲フィルハーモニー交響楽団音楽監督・指揮者 : 中井章徳)



 

秋は家族でコンサート
ひと・まち・心のハーモニー
出雲フィルハーモニー交響楽団第12回定期演奏会
〜名曲プロムナード・シリーズ〜
 
2009年11月1日(日)
出雲市民会館
開場13:00 開演14:00