みなさまにお願いいたします


みなさま、こんにちは。ちょっと更新がとどこおっていてすみません。
この秋以来「事業仕分け」に関するニュースが続いていますが、芸術の分野にもいろいろ影響があり、「危機」ともいえる状況です。

私たちのところに寄せられた仲間からのメールを掲載させていただきます。みなさま、お忙しいと存じますが、ぜひともご理解ご協力いただきますようお願いいたします。
今日12月15日が締切とのことです。どうぞ今いる音楽関係者だけのことでなく、未来の子どもたち、日本という国、そして世界平和のためにも、お力添えいただきますよう、お願いいたします。
 
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お久しぶりです。
仕分事業でどこも大変だと思います。何とか音楽活動を出来るように急な署名?活動を行っています。
皆さんお忙しいとは思いますが、下記のメールを出来るだけ沢山の方に送っていただけると幸です。

 

皆々様

ご存知でしょうが、急を要するので、メール致しました。
よろしければ読んで下さり、是非ご協力お願い申し上げます!!

お知り合いとかお友達に転送して頂けますと嬉しいです。

民主党による事業仕分けによりオーケストラやそれに準ずる活動への予算が来年度から廃止・大幅削減される事になりそうです。

具体的には全国のオーケストラで発表されている来年度の定期演奏会などの公演の殆どが中止・プロジェクトの廃止となってしまいます。オーケストラが行う子供の為の音楽教室も無くなります。

そして1番大きな問題は日本の殆どのオーケストラが潰れてしまうということです。
日本のプロオーケストラ、ウインドオーケストラは国からの支援、企業による援助によってようやく演奏会を開く事が出来ます。華やかな舞台とは違い少ない予算と沢山の努力によってやっと経営出来ているのに国からの予算削減・事業廃止と言われたらたちまち仕事がなくなりオーケストラは解散するしかなくなります。このままだと全国に2つしかオーケストラが存在しなくなるかもしれません。

そうするとコンサートもオペラも、接する機会が無くなります。職を失うのは指揮者、楽団員だけでなく、事務局の方々、音楽事務所の方々、ホールを使わなくなれば赤字になり結局ホールの職員の人たちも生活が厳しくなります。一つの分野が衰退していけば様々な所に波及し、日本に芸術分野が存在しえなくなります。

小澤さん、飯森範親さん、中村紘子さん、藤岡幸男さん、作曲家の三枝さんなど楽界を代表される方たちが芸術文化を守るため活動してくださっています。

皆さんにも文化を守るため今の状況をご理解頂いた上ご協力して頂きたいことがあります。
これを読んで頂いた方にお願いがあります。
文化庁へ意見の申し立てのご協力をお願いしたく思います。
皆さんにEメールを2通送って頂くことにより事態が変わって行くかもしれません。
お忙しい中恐縮ですが芸術、音楽の必要性を政治家、仕分け人、行政、そしてたくさんの人に理解してもらう為に是非ご協力お願い致します。


メール(携帯、PCなどなんでも構いません)の内容ですがその際件名が必要になります。

1通目、件名:事業番号「4」事業名「文化関係1 独立行政法人日本芸術文化振興会


2通目、件名:事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」



本文(共通):中川正春文部科学副大臣
後藤斎文部科学大臣政務官


1件目本文:『芸術創造活動特別推進事業助成金の削減・廃止に反対します。』


2件目本文:『プロ・オーケストラによる本物の舞台芸術体験事業の廃止に反対します。この事業は日本の文化活動を底支えしようという事業、また子供達の感性を豊かにし、将来の日本を担う人材を幅広く育てよう、という事業だと考えます。この事業の継続を強く希望します。』



宛先はnak-got@mext.go.jp 期限は12/15になります。


今沢山の人の声が必要です。
沢山の人にこの事態を知って頂き、ご協力をお願いしたいです。
芸術は儲かるものではないのかも知れないし、すぐ結果が見えるものではありませんが生きていく上で無くてはならないものです。
皆さんのご意見是非発信してください。

長文ですが読んでいただきありがとうございました。締め切り間近ですみません。
ご協力よろしくお願い申し上げます。

 
※ 署名扱いなので、住所・氏名をお願いします。
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オーケストラ連盟のサイトの記事もぜひごらんください。
http://www.orchestra.or.jp/news.cgi?oid=ajso&date=2009/12/03&subid=2


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いろいろな音楽家、芸術家がさまざまな形で世の中に訴えています。私自身は、多くの方がおっしゃることをもちろん賛同しています。そしてその上で、音楽は、世界平和、相互理解の大きな手立てになると感じています。いろいろな紛争などがありますが、音楽家だからこそできるかけはしが世の中にあるようです。
先日、BSジャパン戦場に音楽の架け橋を 〜指揮者 柳澤寿男  コソボの挑戦」というドキュメンタリーを偶然見ました。(2009年12月31日の午後3時から再放送するようです。ぜひともご覧ください)
別の話になりますが、出雲芸術アカデミーにはかつて2006年、いろいろなご縁で、パレスチナベツレヘム(キリストの降誕地です)から、ベツレヘム音楽アカデミーの会長が視察にこられ、出雲と出雲芸術アカデミーを大変気に入られました。詳しくは長くなるのでまた別の機会にしたいと思いますが、先方はぜひベツレヘムに来てほしいと熱望され、出雲芸術アカデミーの有志が7名で訪問したことがあります。そのときは現地でコンサートをし、マスタークラスとして現地の子どもにレッスンをし、日本文化の紹介をしました。
中東にもいろいろな事情がありますが、そのときも、音楽家だからこそできる交流があるのだと身にしみて感じました。政治家ではできないことが音楽家にできる(こともある)というか。
そういう意味でも、音楽家の育成は、別の視点で考えると、世界平和につながるとも思うのです。
 
いささか話がおおきくなりましたが、いずれにしても芸術は人間にこそ生み出せてきたもので、それは言い換えると、人間にこそなくてはならないものです。
教育や文化はすぐに効果が出るものではありません。だからこそ、長期的な展望をもち、かつ、公的な支援は必要ではないでしょうか。維持、継承、発展のためにも。

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

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 出雲芸術アカデミー ファゴット 木村恵理