ビッグ・ハートフル・コンサート 近づいてきました!


みなさん、こんにちは。
あたたかいと思えば、寒かったり。
いかがお過ごしですか?
 
さて、ビッグハートフルコンサートが近づいてきました。
「どんなコンサートかな」というみなさまのギモンにお答えします。
 
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3月12日(土)と13日(日)に開催される2つのコンサート。
どちらもオーケストラのコンサートですが、2つは「違う性格」を持っています。
 
まず
3月12日(土)開場16:15 開演17:00 (終演予定19:00)
ミニ・オーケストラの大冒険
 
2つの「展覧会の絵」として、「展覧会の絵」を「聴き比べ」できます。
「どんな曲?」と思われる方にも、冒頭のメロディーを歌って差し上げると必ず「あぁ!!」と言ってくださる有名な曲。
(ここでは音を届けられないのが残念です。ぜひネットで検索してみてください)
ムソルグスキーというロシアの作曲家が書いたこの曲は、もともとピアノ曲です。
オーケストラでも演奏され、フランスの作曲家で「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」といわれるラヴェルの編曲が最も有名です。
(この編曲はトランペットではじまります)
 
今回、3月12日のミニ・オーケストラの大冒険では『ピアノとオーケストラを聴き比べ』です。
ピアノ版を弾くのは、望月美希さん。
 
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望月 美希 ピアノ
MOCHIZUKI Miki Piano


ブルガリア国立ソフィア音楽アカデミーピアノ科・伴奏科卒。K. ガネフ、J. ガネバ、本荘玲子、N.タドソン、武藤公子の各氏に師事。在学中にブルガリア各地のオーケストラと共演。94、96年には浜松でソロリサイタルを開く。98〜03年にはカリフォルニア大学サンタバーバラ校、テクニオン大学、コネティカット大学で伴奏者及びコレペティトゥアとして活動。08年にはベツレヘム室内楽の演奏旅行を行う。近年は、出雲オペラ「カルメン」(07年)、「椿姫」(10年)、プラバ音楽祭「ぺらぺらオペラ・フィガロの結婚」(09年)などでコレペティトゥアを務めるなど、出雲および松江にて音楽活動を行っている。出雲芸術アカデミー音楽院講師、出雲楽友協会音楽家会員。

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その後、休憩をはさんで、室内オーケストラ版「展覧会の絵
  
室内オーケストラ?」と思ってくださった方、ありがとうございます!
チラシをご覧ください(お手元にある方は、ですケド)。
「J.ユー編曲」となっています。
そう、「ラヴェル編曲ではない」のです!
ピアノ版が作曲されたのは1874年。
この曲が一躍有名になったオーケストラ版、ラヴェルによる編曲は1922年。
 
しかし!名曲は21世紀になっても編曲されました。
それが今回のジュリアン・ユーによる編曲。
スコア(総譜)には「16人の演奏者のための、または室内オーケストラのための」と書かれています。
 
ラヴェル版はいわゆる「3管編成」で、木管楽器(フルート、オーボエクラリネットファゴット)を3つ使います。
それにあわせて、金管楽器も多くなり(ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ1)、もちろん弦楽器がそれはたくさんで演奏します。
打楽器もたくさん。
オーケストラにはめずらしいサキソフォンも演奏します。
そしてチェレスタと2つのハープ。
 
ところが今回は「1管編成」。
木管が1つずつなのはもちろん、金管(ホルン、トランペット、トロンボーン)も1つずつ(テューバはなし)。
弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)もそれぞれ3人〜1人。
打楽器は3人でさまざまな楽器(ほんとにいろいろ)があります。
そして望月さんの演奏するピアノとチェレスタという鍵盤楽器、ハープが加わります。
 
…そして、編曲が違うというのはスゴイです。
冒頭、トランペットで始まらないんです。
冒頭、そして、折に触れ登場するこの曲は「プロムナード」という名前。
さて、どの楽器で「プロムナード」が演奏されるのか?!
ぜひ3月12日にビッグハートへお出かけください♪
 
ジュリアン・ユーは中国系の作曲家。
きっと「そんな感じ」の響きがします。
 
ちなみに「展覧会の絵」は30分を超える曲です。
何と言ってもおススメは、事前にCD等でラヴェル編曲のオーケストラをお聴きになってから、このコンサートへ!
望月美希さん演奏のピアノ版も、室内オーケストラ版もきっと楽しめることでしょう。
 
当日は、マエストロ・中井章徳による解説や、楽器紹介のコーナーも予定されています。
 
出雲フィルが演奏する、自信をもっておススメするコンサート。
チケットの取り置きもいたしますので、お気軽にご連絡ください♪