サイトウ・キネンに行きました 【番外編】

今日はちょっと番外編です。9月4日、サイトウ・キネン・オーケストラのBプログラムのゲネプロ(公開)に行ってきました。
長野県の松本で行われている、指揮者・小澤征爾さんが総監督を務めるオーケストラとオペラを軸とする音楽祭です。オーケストラやオペラに加え、今では室内楽や、若い人のための勉強会も行われていたり、県内の小学生をオペラに招いたり、演奏者、聴衆とも次の世代のことも考えられたプログラミングをされています。
今回、出演している先生からの突然のお話だったのですが、「20,000円以上するチケットが半年前にほぼ売り切れる」という人気の中、ゲネプロのチケットがいただけるという夢のようなことで、急ながらも行ってきました。前から「サイトウ・キネンに行ってみたい」と思っていたのはもちろん、そんなすばらしい音楽祭を開催している松本とという街も見てみたかったですし。
 

松本に到着したら駅のところにはさっそくサイトウ・キネンの写真が!サイトウ・キネンのために松本を訪れる方も多いと思うので、気持ちが高まります。


そして街の中ではいたるところにこのような旗がたくさんありました。その景色を見るだけでわくわくして、ムードって大切ですね。(この写真はホール前のものですが…)

 
いざ長野県松本文化会館へ。到着したらかなりのお客さま。会場前には素敵なデコレーション。記念撮影をされている方も大勢でした。


そして、会場に入ると人だかり。何だろうと思うといろいろなグッズが販売されていました。CD、Tシャツ、携帯ストラップ、お財布、チョコレート、日本酒(!)などなど・・・。


ゲネプロに来れる方がどうやって決まっているのかわからないままなのですが、ホールに入ると満席でした。座席は指定席になっています。ホールのスタッフの方も、本公演と同じように迎えてくださいます。

 
いよいよはじまるゲネプロ、出演者の方みなさんは私服姿です。朝の11時からとはいえ、満員のお客さまですし、ウォーミングアップされる姿や、メンバーどうしでコミュニケーションとる姿もゲネプロならです。

そして小澤さんが登場されるとそれだけで拍手が。人気を感じます。小澤さんは客席に笑顔をくださり、そしてオーケストラの方も客席のために立ってくださいます。

プログラムは次のとおり。
 ○ラヴェル : 道化師の朝の歌
 ○ラヴェルシェエラザード
  メゾ・ソプラノ : スーザン・グラハム 
 ○ブラームス交響曲第2番 ニ長調 作品73

 
全曲ともとおして演奏されました。曲ごとに小澤さんの指示や、「返し(曲の頭や途中に戻って再確認等すること)」もあり、小澤さんがスコアを確認するためにスタッフの方がステージまでメガネを届けたり、そんな様子を目の当たりにできるのもゲネプロならではでした。オーケストラへの指示は英語と日本語のようでした。

オーケストラのメンバーは国内外からほんとにすごい方ばかりなので、このメンバーがそろうのもなんとも贅沢!演奏については9月6日(日)のNHK BShiでも生中継されたのでご覧になった方も多いと思います。

この日は午後1時にゲネプロが終わり、7時から本公演というスケジュールです。どちらも満席ということはオーケストラにとっては二回公演みたいな感じでしょうか。私はもちろん本公演のチケットはないので、先生方と一緒におそばをいただいて松本とお別れ。




これはゲネプロでも買うことができたプログラム。そしてグッズコーナーにあったキャンディ。プログラムは内容が充実してて読み返して楽しい部分も多く、持ち帰ってからもコンサートの余韻にひたれるのでいいですね。



短い時間だったので詳しいことはほとんどわかりませんが、街をあげて応援している様子を見れたり、おそらくボランティアの方も多くいらして、希望の方には次年度の案内を送ります(有料)というサービスをされていたり、ファンを大事にして育ててきた、という印象を受けました。
ちなみに一度乗ったタクシーの運転手さんにサイトウ・キネンのことをうかがったら、県外のお客さまが多いのではとのことでした。
いろいろ見習いたいなぁと帰りの電車で7時間を過ごしたのでした。