出雲芸術アカデミー音楽院 ファミリーコンサート レポート・第1弾 〜 Cl. 中林康子先生


1月23日(土)24日(日)に二日公演で開催された「出雲芸術アカデミー音楽院 ファミリーコンサート」のレポートが届きました♪
クラリネットの講師、中林康子さんによる二日目の24日の本科・別科のコンサートの様子です。ご覧ください♪
 
 □■□



ファミリーコンサート2日目。今日は、本科 合唱・オーケストラ、別科 合唱のコンサートです。
私は舞台上手(客席から見て右側)袖のドア係を担当することになりましたので、ステージ裏から小窓を通してのレポートです。
題して〜舞台袖の小窓から〜。

 
まず、トップバッターは本科 合唱コースのキッズ・コーラス。
『みんな神さま』、『のはらうた』より「ふところ」「みんながうたうてんてんのうた」「はるがきた」を歌います。
午前中のリハーサルでひととおり歌った後、先生が『のはらうた』をもう一度練習しようとしたら
「え〜っっ、神さま、神さまがいい〜っ!!」
ってうったえていましたね。その元気のよさ、自己主張、いいですね〜。
 

さて、本番。
みんなおそろいの衣装で登場。素敵です。とても元気で大きな声が出ています。

始まって間もなく、誘導係でステージ裏に来られた保護者の方が
「子どもが出ているんです。ちょっと見てもいいですか?」と。
もちろん、どーぞ、どーぞ!本当は客席で聴きたかったですよね。すみません。
保護者の方に色々な係で協力して頂いています。本当に感謝です。
そして、ドアの小窓から遠慮がちに覗いておられましたが体は一緒にリズムをとられていました。
お母さんの気持ちが伝わってきました。

 
続いて本科 合唱コースのジュニア・コーラス。
『ここからいちばん とおいところ』『赤い風船とんだ』『いま生きる子どもマーチ』『ひとつの地球』『歌の広場』を演奏します。
すごいですね、1曲ごとに盛り上がっていきます。
ジュニアになると見た感じも成長しますが、合唱の演奏そのものもすごくレベルアップするんですね。
堂々としていてかっこいいです!

 
そして次は別科の一般合唱です。
ローレライ』『はるかな友に』『聞こえる』を演奏されます。
さすがベテラン揃い、落ち着いた雰囲気です。
それぞれには緊張されていたりするのでしょうか?
でも皆さん本当に歌うのが楽しいといった感じが伝わってきます。
ある程度歳を重ねた方の声というのは何とも魅力がありますね。しびれます。
それと、『はるかな友に』の森山由紀美先生の指揮が素晴らしいです。音楽そのものです。

 
さあ、そして前半最後の合同合唱のステージが始まりました。
『冬げしき』『この星に生まれて』の2曲です。
凄い!4世代にわたる共演ですね。
声が倍になって、倍になって、さらに倍になって…。
どこまでも続いていくようで本当に感動です。

 
 
ここで休憩をはさみまして、後半は本科 オーケストラコースの登場です。
 
 
まずはオーケストラC。ヴァイオリンを始めて間もない子ども達の合奏です。

『小さいバレリーナ』という曲を演奏するので、中井先生と一緒にバレリーナのように踊る練習もしたそうです。
とてもかわいくて、とても上手ですね〜。
10人だけでの演奏、立派です。これからが楽しみです。
指揮の中井先生の表情もすごく楽しそうです。
 
続いて、オーケストラABの合同で『映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」メドレー』の演奏です。
全員での大合奏の部分や少ない楽器でのアンサンブルがめまぐるしく表れるので演奏は難しかったと思いますが、映画を見ているように場面が変わっていくのがわかります。かっこいい、迫力のある演奏です。

 
ここでオーケストラBのメンバーが退場して、次はオーケストラAによるステージです。
曲はシューベルト交響曲第7(8)番 ロ短調D. 759「未完成」』とブラームスハンガリー舞曲第6番』です。
私は日頃オーケストラAで指導しているので、やはり色々な思いを持ちながら聴いていました。
それぞれに難しいところやセクション練習ではうまくいかないところがあり、何とか出来るように、素敵に演奏できるように彼らなりにたくさん考えて、たくさん練習しました。その成果が表れました。
本当に素晴らしい演奏です。ブラヴォー!!

 
そんな思いで感動している中、プログラム最後の曲の準備です。
現在オーケストラコースの入門で学んでいる生徒(このコンサートでは鑑賞していました)も加わり、本科 合唱・オーケストラコース、別科 合唱に在籍する全員と本日ご来場頂いた皆さんによる合同演奏です。
全員で『ふるさと』を演奏して会場が一つになりました。
みんながひとつになった瞬間です。
私は心が豊かになった感じがしました。

 
生徒の皆さんも今日自分が感じた気持ちを大切にして、これからも音楽に取り組んでいって欲しいと思います。
可能性は無限ですから。

 

以上、舞台袖小窓より 中林康子がお届けしました。

 
 クラリネット 中林康子