オーケストラセミナー2010秋 出雲フィル第13回定期演奏会 レポート その3


11月5日(金)〜7日(日)開催された、
 出雲芸術アカデミー・オーケストラセミナー秋2010
 神在月 神々の集う出雲で体感する
 出雲フィルハーモニー交響楽団第13回定期演奏会 のもよう その3です!
 
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いよいよ三日目、11月7日(日)セミナー最終日です。

13時に開場してしばらくすると、ロビーコンサートがはじまります。
今回の演奏は、昨年に続き「オカリナフレンズ」。
おそろいの衣装で、みなさんになじみのある曲を、あたたかい音色でお届けしました。

 
ホワイエではコーヒーとジュースをご用意しています。
今回のコーヒーは「チャイコーヒー」こと「チャイコフスキーコーヒー」。
出雲フィルの10回記念定期『オール チャイコフスキー プログラム』を開催したときに、「チャイコフスキーをイメージしたオリジナルブレンドを作ってください」というマエストロ・中井章徳氏の注文でできたコーヒー。
(ふじひろ珈琲のマスター、いつもありがとうございます)
今回のプログラムではジュニアも出雲フィルもチャイコフスキーを演奏するご縁で再登場です。
(実はマエストロは直前に「プロコーヒー(プロコフィエフコーヒー)」を希望されましたが、そんな急には…ねぇ。)
 
開演が近づくと、ステージでは指揮者によるプレトークがあります。
毎回、このプレトークも楽しみにしていらっしゃる方多いようですね。

 
 
さていよいよ演奏会開演です。
オープニングのジュニアオーケストラは、ムソルグスキー交響詩《はげ山の一夜》、チャイコフスキーバレエ音楽《眠りの森の美女》から〈ワルツ〉を堂々と演奏。
例年は映画音楽を演奏してきましたが、今回は本格的クラシック。
各楽器にソロもあったり、なかなかの大曲を、小学3年生から高校3年生までの役80人が心をあわせて演奏しました。





 
 
第1部はコンチェルト・シリーズ。
今回は出雲フィルの首席コンサートマスターの芦原 充さんによるブルッフのヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26。
芦原さんの演奏を心待ちにしていた方も多くいらっしゃいます。
大きい編成のオーケストラをバックに、ロマン派ならではの音楽をたっぷりと歌い上げました。

 
 
そして第2部は『文学と音楽』をテーマに、プロコフィエフバレエ音楽《ロメオとジュリエット》、そしてチャイコフスキー:幻想序曲《ロメオとジュリエット》です。
今回のポスターも《ロメオとジュリエット》が全面にイメージされています。
ロミオとジュリエット》では?という声も耳にしましたが、どうやら文学や映画などでは《ロミオ…》、音楽では《ロメオ…》と表現することが多いようですね。

今回はコンチェルトのソリストに首席コンサートマスターの芦原さんが演奏されたので、出雲フィルの3つの作品の演奏は、それぞれコンサートマスターが交代で務めました。
アカデミーの指導者でもある、高橋美穂さん(ブルッフ)、福田悠子さん(プロコフィエフ)、田中郁也さん(チャイコフスキー)の3人です。

またプロコフィエフの《ロメオとジュリエット》では、チェレスタという楽器を使いました。






 
 
熱気あふれた演奏に続き、アンコールには定番となりつつある、大河ドラマのテーマ曲。
今年は《龍馬伝〜オープニングテーマ》。
この曲、実は女性のヴォーカル入りです。
今回は、オーケストラではめずらしいサクソフォンプロコフィエフで必要だったため、そのサクソフォン奏者の日野明子さんにそのヴォーカル部分を演奏してもらいました。

 
また金管楽器と打楽器の編成がとても大きかったため、トランペットとトロンボーン、打楽器にジュニアからも出演がありました!
本編では弦楽器はもちろん、コントラファゴットにもジュニアから参加している子がいます。
若い芽が年々育ってきていることを感じさせます。
 
アンコール2曲目は《ラデツキー行進曲》。
客席のみなさんは拍手で演奏に参加できる楽しい曲ですね。
 
 
出雲フィルの演奏会は託児サービスを無料で行っています。
良い子にして待っていてくれたご褒美に、今回も終演後に『託児ミニミニコンサート』を開催しました(vol.14)。
初のOGによる弦楽四重奏です。



 
この演奏は、ジュニアオーケストラのみんなの前でも披露されました!
みんなお姉さんたちの演奏、どう感じたのでしょうか。
OGのみんな、ありがとう♪

 
 
セミナーを終えての終演式。
神在月にふさわしく、いろいろな立場の方が集い、交わるこのセミナー。
今回得た出会いや音楽を、これからにつなげていきます。

 
 
今回はほぼ満席のお客様にお越しいただきました。
本当にありがとうございます。

みなさまからいただいた声もまたご紹介していきます♪