7月23日(月)鍵盤ハーモニカ講習会が開かれました

みなさん、こんにちは。
「暑いですね」が一般的なあいさつとなっている日本列島です。
体調くずしたりなさっていませんか?
 
7月23日(月)、出雲芸術アカデミーでは「鍵盤ハーモニカ講習会」が開かれました。
地域の音楽の拠点としてこのような取り組みができることはとても喜ばしいことです。
近隣の保育園や幼稚園の先生方や、アカデミー音楽院の幼児科の担当の先生が参加。
そのレポートが届きましたのでご紹介します。
どんな内容だったのでしょう。どうぞご覧ください。
  
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鍵盤ハーモニカ講習会〜子どもたちの豊かな表現力をそだてる〜
 
夏休みがスタートし、アカデミーでは初の試みとなる鍵盤ハーモニカ講習会を開催しました。
昨年から企画を練っており、今年ようやく実現した講習会です。
講師には関西トロンボーン協会常任理事で、教育研究グループ「音楽グルメの会」代表の、久保修三(くぼ おさみ)氏をお迎えし、楽しく学べる鍵盤ハーモニカの指導法についてご指導いただきました。
出雲市内の幼稚園・保育園職員とアカデミー幼児科の指導者、総勢約30名が参加しました。
 
前半は「今、これからの保育を考える」!!という内容で、まず次の問題点について考えていきました。

  1. 社会の急激な変化等に伴う教育の低下
  2. 子どもたちの育ちの変化
  3. 今、子どもに求められる学力
  4. 先生(保育士)が子どもの関わりで気をつけること
  5. 若い先生方に求められる資質・能力

 
指導者には、時代の変化に伴い、子どもたち、そして、親が変わってきていることを認識し、子ども一人一人の実態で認めながら関わるということが求められます。
子ども一人一人の気持ちを考え、目配り・気配りをし、先の見通しを持って計画的に行うことはとても大変です。
勉強してきたことでも、わかってはいても、なかなか現場にいるとできないことでもあります。
しかし、指導者はやらなければならない。
“楽しい保育”をめざすには常に意識し、考えなければいけないと再確認しました。
 
★「先生方のお部屋はきれいですか?」
⇒雑然とした部屋では落ち着いて学ぶことができません。
部屋は常に整理整頓しておくこと。
職員室や部屋はきれいですか?・・・誰一人として手が上がりませんでした。(汗)
これからは綺麗に整理整頓しておきます!!!
職場も講座の部屋も、自分の部屋も!!!
集中して学べる環境作りも先生の大事なお仕事の一つですよね。
 
こういった保育の現状・問題点を考え、後半はいよいよ楽器に触れていきます♪
 
実際に「さんぽ」「もりのくまさん」「ゆかいなまきば」といった曲を使い、楽しく学べる奏法を教えていただきました。
先生がしきりにおっしゃられることは「楽しいこと」!
苦痛を与えないよう、楽曲を吹きながら楽しく子どもの技能を伸ばすこと。
指導者も子どもの目線に立って、発想力豊かに行わなければなりませんね。
 
先生の楽しいお話や、ペープサートを使ってのリズム打ち、実際のピアニカ演奏で、緊張していた参加者もだんだんに笑顔が見られるようになりました。
都会に比べて出雲は遅れてるなぁ〜とショックなこともありましたが、この講習会をきっかけに、出雲の保育現場では音楽が溢れることでしょう♪
 
協力いただきましたアツタ楽器さん、ありがとうございました。
これからも地元の音楽教育を一緒に盛り上げていけたらと思います!!
 
 
《参考図書》
「ピアニカくんの手紙 〜楽しいリズム遊びと鍵盤ハーモニカの指導法〜」  久保修三 (著)
 
《まめ知識》
みなさん、一般に「鍵盤ハーモニカ」のことを「ピアニカ」と呼んでますよね?
でも、各メーカーによって名前が付いているんですよ!
スズキ楽器は【メロディオン】、全音楽器は【ピアニー】、そして、YAMAHAが【ピアニカ】です♪
 

たくさんの参加がありました!
 

もちろん実際に演奏。持ち方や、置き方などまで、はっとすることの多い内容でした。
 
 ―レポート・桑原知穂―